くまのまえファミリークリニック 病院ブログ

胃カメラ・大腸カメラができるくまのまえファミリークリニックのブログです

眼脂(めやに)

 風邪のときに眼脂が出て、目薬を処方されることは良くあります。ほんとに必要なのでしょうか?本日は風邪のときに出る眼脂についてお話しします。

 

 風邪を引くと、鼻水が出ることがあります。副鼻腔炎を合併すると緑色のような鼻水になります。これらの鼻水が鼻涙管を通って、眼脂として出てくるのです。

 

 風邪のときに出る眼脂は、目で作られたものではなく、鼻から作られたものが目から出ているのです。以上より、目に原因がないので、目薬は必要でないことがわかります。

 

 まずはかかりつけ医により、眼脂の源である風邪の治療をしっかりすることが肝心です。

 

 眼脂が多いと結膜を刺激したり、眼脂に含まれている風邪の菌により結膜炎になってしまう場合もあります。結膜炎になった場合には、目薬が必要となります。

 結膜炎にならないようにこまめに拭いてあげることも重要です。

 

 お子さんのことでお困りになる場合は、当クリニックに気軽に相談してください。正確な診断、的確な治療、わかりやすい説明を心がけております。

ジョスリン糖尿病診療ラーニングプログラム

久しぶりのブログになります。

 

米国のハーバード大学にあるジョスリン糖尿病センターが開発・作成した糖尿病診療ラーニングプログラムに参加しましたので報告させていただきます。

 

H30/12/9、H31/3/17の計2日間のプログラムで、講師も藤田医科大学糖尿病内科鈴木教授先生や高橋ファミリークリニック高橋院長含め、有名な先生から直接指導して頂ける貴重なプログラムとなっており、充実した時間を過ごしてきました。

 

今回のプログラムで学んだ知識を、日常診療で患者様に還元していければと考えております。また今後も日々勉強し、最新かつ安心できる糖尿病診療をスタッフ一同続けていきます。

 

健診で糖尿病を疑われた方、すでに糖尿病と診断されたけど診療中断中の方、また最近体重が増えて心配など心配事があれば、気軽に当クリニックに受診してください。

 

↓ プログラム終了証です(*^^*)

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おねしょ(夜尿症)

今回はおねしょについてのお話です。

 

 夜間に寝ている間に無意識のうちに排尿してしまう状態をいい、5歳を過ぎても月1回以上のおねしょが3カ月以上続く場合を「夜尿症」と診断します(夜尿症診療ガイドライン2016)。

 

 年齢別の割合ですが、一般に就学直前の5-6歳で約20%、小学校低学年では約10%台、10歳を越えても約5%前後見られます。中学時代には1-3%に減りますが、まれに成人になっても継続することがあるようです。

 

 おねしょの3大要因は、①夜間多尿、②排尿筋過活動、③覚醒閾値の上昇とされ、補助的な要因として、発達の遅れ、遺伝的素因などが考えられています。また、その他に器質的疾患(臓器・組織の形態的異常にもとづいて生じている状態)が原因となっている可能性もあります。

 

 治療はI.生活指導、II 行動療法、III アラーム療法、IV 薬物治療、Vその他に分類されま

す。

 当院では、おねしょでお困りのお子さんに対して、漢方薬における治療も行っています。良く使われる漢方薬は、小建中湯桂枝加竜骨牡蛎湯柴胡桂枝湯五苓散白虎加人参湯当帰四逆加呉茱萸生姜湯などです。診察を行い、お子さんに合ったお薬を処方しております。

 

おねしょでお困りであれば、当院に相談してください。症状によっては、大学病院などの高次機能病院にご紹介させていただきます。

大腸ポリープ

今回は大腸ポリープについて説明したいと思います。大腸ポリープには、切除したほうがよいポリープと切除しなくてもよいポリープがあります。「ポリープがあったけど、取ってもらえなかった」ということを外来でよくお聞きします。今回の説明で、このようなもやもやを少しでも解消できたら幸いです。

 

大腸がん以外の頻度の多い大腸ポリープ2種類を説明します。

1) 腺腫(腺腫性ポリープ)

大きくなるまでに年単位かかることが大半ですが、放置すると大腸がんになる可能性があるポリープです。組織検査はGroup3(腺腫性ポリープ)です。

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写真1:腺腫

 

切除の適応ですが、病院によって違います。“5mm以下のポリープは切除しない”ことがあります。腺腫性ポリープがあるのに切除してもらえず、「経過を見ましょう」「2-3年後に取りましょう」などと言われたことがあると思います。

これは、腺腫性ポリープは10mmを超えるとがんが含まれる頻度が急激に高くなるというエビデンスがあり、医師としては、①大腸ポリープの表面を観察し、がんを疑う所見がない、②数年では、がんになるほど大きくはならないだろうという医学的な判断をしています。しかし、患者さんとしては、「そのままになっている」「また検査をしないといけないのか」というがっかりした気持ちや不安感を持つこともあるでしょう。

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          大腸ポリープ診療ガイドライン2014(消化器病学会)

 

患者さんにとって、次に大腸カメラをする時間や機会が誰にでもあるわけでないため、いろいろな意見はありますが、当クリニックでは早急に切除する必要なさそうな5mm以下の腺腫性ポリープでも、希望があれば、見つけた時に切除しています。

 

 2) 過形成性ポリープ

基本的に放っておいても、がんになることが非常に少ないポリープです。組織検査はGroup1(非腫瘍性ポリープ)です。

大きな過形成性ポリープはごくまれにがん化することもあります。

腺腫性ポリープとカメラで観察しても、区別が難しいときがときどきあります。f:id:kumanomae-fc:20190111124752j:plain

 写真2:過形成性ポリープ(NBIシステム)

 

当クリニックでは、基幹病院にて、多くの大腸カメラや大腸ポリープ切除を経験した消化器内視鏡専門医の私が検査を行います。他院で5mm以下の腺腫性ポリープが見つかり、経過観察をされている方で切除希望の方、検査に不安を感じている方で鎮静下での苦痛の少ない検査をご希望の方はぜひ当クリニックに気軽に相談にきてください。

(大腸カメラに関してはブログ参照してください。→くまのまえファミリークリニックブログ 大腸カメラ )

 

 

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。

 

本日から当クリニックも診療が始まりました。インフルエンザの流行期に入っており、年末年始に体調を崩された方もいたと思います。

 

昨年度よりかかりつけの患者様に対して、訪問診療を開始しました。長年通院していただいた患者様で、体力低下により通院できなくなった方などを対象に訪問診療行いました。また緊急での往診にもできる限り対応しております。

 

また内視鏡検査は当クリニックの得意分野です。検診で異常を認めた、胃の調子が悪い、便が細いなどあれば、ぜひご相談ください。苦痛の少ない内視鏡検査を行っております。

 

今年も地域のみなさんが安心できる医療を提供できるよう私含めスタッフ全員が、対応させていただきます。

 

今年も宜しくお願い致します。

 

夜泣き

 今回は赤ちゃんの夜泣きについてのお話です。

 夜泣きや赤ちゃんの疳が強くて困り、ママが相談に来られます。産後や育児による疲れもたまり、イライラしてしまうママは多いです(((+_+))。

 

 夜泣き(sleep related nighttime crying)は診断に使用する病名ではなく、明確な定義もありませんが、我が国の多くの乳幼児に起こる「これといった原因もなしに毎晩のように決まって泣き出す現象」を指す用語と言われています(子供の睡眠障害:谷池雅子著)。

 

 しかし、親御さんからみて原因がわからない夜泣きの多くは、医学的には、睡眠サイクルが不安定な時期(4ヶ月~1歳半)に、夜中を朝と感じ、目覚めてしまい、その環境がまったく違うことに戸惑いを感じることが原因と考えられています。これは、入眠時の泣きではなく、入眠後に覚醒して泣く行為を示し、主に概日リズムが主因の泣きを表しています。その他に、情緒制御システムが不安定な状態のときに、睡眠が浅く、直ぐめざめてしまい、睡眠サイクル不安定を助長していることが原因ではないかとも考えられます(小児科医が教える赤ちゃんが泣かずにぐっすり眠ってくれる方法:小山博史著)。

 

 対処法は日ごろの対応が重要です。原因により生活習慣・赤ちゃんとママ関わりなど、それぞれで異なっています。

 

 当院では、日ごろの対応と同時に抑肝散(ヨクカンサン)甘麦大棗湯(カンバクタイソウトウ)という漢方薬を処方することもあります。また、お母さんにも症状に沿って同じ漢方を同時に服用して頂いたり、加味逍遙散(カミショウヨウサン)当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)などの漢方を処方することもあります。

 

 赤ちゃんの夜泣きにお困りで、どうしたらよいかわからず、イライラを感じているようでれば、当クリニックに相談してください。きっと役立てると思います。

笑いの会

平成30年11月10日(土)に多くの支援やご協力のもとに、熊の前コミュニティーセンターにて、笑いの会を開催させて頂きましたので、報告させていただきます。

 

 前日までの雨が嘘のように、当日は天気も回復し、この時期に珍しく汗ばむぐらい暖かい日となりました。絶好の天候のもと、50人を越す多くの方にご来場頂き、多くの方に笑いを提供できたと思います。

 

 今回の笑いの会は、緑区平子が丘の高橋ファミリークリニックさんと共同で開催しました。院長である高橋先生は、地域の皆様に笑いの場を提供したいという信念のもと、年に2-3回のペースで過去17回も笑いの会を開催してきました。高橋先生の、緑区の他地域においても、笑いの場を提供したいと常々の考えもあり、熊の前・神の倉においても、高橋ファミリークリニックのスタッフみなさんの全面的な協力のもとに今回の開催にこぎつけることができました。

 

 メインの演題は、微笑亭さん太さんよる落語(二演題)、MICKYさんによる弾き語り。また、私からは笑いの効能についてお話をさせて頂きました。さん太さんの落語では、会場が笑いに包まれ、スタッフも笑いにより、仕事を忘れるほどでした。またMICKYさんの素晴らしい歌声は、皆を魅了し、もう少し長く聞いていたいと思った方も多かったと思います。

 

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写真 1:微笑亭さん太さん

 

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写真 2:MICKYさん

 

 最後に、高橋ファミリークリニックの高橋先生、林さん、加藤さん、会場を貸して頂いた熊の前自治会の方々、快く出演していただいた微笑亭さん太、MICKYさん、その他当日手伝って頂いた方々など、多くの方の協力で無事開催することができました。深くお礼申し上げます。

 

 

 今後も継続して会を開催していきたいと考えておりますので、今回参加できなかった方は、ぜひ次回は参加して頂き、皆で大いに笑いましょう。

 

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写真3:スタッフ