くまのまえファミリークリニック 病院ブログ

胃カメラ・大腸カメラができるくまのまえファミリークリニックのブログです

胃粘膜下腫瘍

今回は、胃がん検診で指摘されることがある、胃粘膜下腫瘍についてお話します。

胃粘膜下腫瘍は、病変が胃粘膜の下(胃壁の中)に存在します。表面が正常な胃粘膜に覆われ、胃の中になだらかに突出しています。胃の表面に腫瘍の一部が顔をだしていることもあります。胃粘膜下腫瘍は、良性から治療を要する悪性の病変まで、さまざまです。

最も頻度の高い胃粘膜下腫瘍はGIST(消化管間質腫瘍)と呼ばれる病変です。その他に、平滑筋腫や神経鞘腫、脂肪腫、嚢胞、迷入膵などがあります。

GISTの腫瘍細胞は、消化管の運動に関与しているカハール介在細胞由来です。c-kit遺伝子の突然変異によるKIT蛋白の異常により、細胞が異常増殖を起こします。

大まかな目安として、2cmまでの腫瘍は年に1~2回の胃カメラで経過を見ます。2cmより大きくなってきた場合は精密検査(CT、超音波内視鏡検査など)が必要になります。

胃がん検診で胃粘膜下腫瘍を指摘された方は、当院でフォローさせていただきます。まずは診察にお越し下さい。

新型コロナワクチンが配給されました

待ちに待った新型コロナワクチンが当院にも届きました。予定通り5月24日(月)より接種を開始します。4月末までにお問い合わせ頂いた方には順次連絡しておりますが、人数も多く、すべての方への連絡が終了していません。定期診察当日に接種していただく可能性もありますので、お問い合わせいただいた方は問診票や接種券などを持参していただければ幸いです。

当院スタッフは5月19日(水)に2回目のワクチン接種を終えました。5月20日(木)はスタッフの体調を考慮し、臨時休診とさせていただきました。当院スタッフ15人[男:女 1:14、平均年齢 44.9(35-67 )才]における翌日の副反応と思われる症状の頻度は、①接種部位の痛み73%、②発熱(37度以上) 73%③倦怠感87%④頭痛53%でした。幸い接種2日後にはほとんどのスタッフが解熱しました。翌日の仕事などはセーブまたは休暇としたほうが無難かもしれません。

一刻も早く、新型コロナワクチンを多くの方が接種できるよう、スタッフ全員で尽力させて頂きます。診療の合間での接種となりますので、待ち時間が長くなる可能性もあります。ご理解・ご協力のほど、よろしくお願い致します。

新型コロナウイルスワクチン集団接種

5月16日(日)に熊の前小学校で、新型コロナウイルスワクチンの集団接種があり、当番医として勤務してきました。
f:id:kumanomae-fc:20210516191847j:plain
f:id:kumanomae-fc:20210516191931j:plain
梅雨入りも発表され、雨で足元が悪い中でしたが、たくさんの高齢者の方が接種にみえました。

幸いアナフィラキシーなどの重大な副反応が起こることなく、無事に終えることができました。

当院では、5月24日から接種を開始する予定です。ワクチンを保管する冷蔵庫はすでに設置できており、ワクチンが20日に届くのを待つのみです。
f:id:kumanomae-fc:20210516191950j:plain

たくさんのお問い合わせをいただいており、予定を前倒しして、先週末から予約受付を開始しております。現在は、6月2週目からの予約が可能です。接種をご希望の方はご連絡ください。

痛みの少ない大腸カメラ


大腸は、長さ、たわみやすさ、ねじれやすさ、屈曲具合、癒着の程度など千差万別です。

当院では、各々の腸の形状にあわせて、軸保持短縮法と呼ばれる挿入方法を基本にして、水浸法や二酸化炭素による送気を使うことにより、苦痛が少ない大腸カメラを実施しております。さらに鎮静剤を使い、眠った状態で検査することにより、大腸カメラによる痛みがほぼゼロになります。

軸保持短縮法とは、腸がたわむことがないよう、腸のヒダを少しずつたぐりよせるようにカメラの先端を進め、まるでアコーディオンの蛇腹のように腸をたたんで、たわみがない状態でカメラを挿入する方法です。

勤務医時代から消化器内視鏡専門医として多くの大腸カメラを実施してきました。老若男女、様々な大腸を観察してきております。腸の調子が悪い、また便潜血陽性等で大腸カメラ検査を受けたい方はぜひ当院にご相談ください。苦痛の少ない大腸カメラをお約束します。

https://blog.hatena.ne.jp/kumanomae-fc/kumanomae-fc.hatenablog.jp/edit?entry=10257846132627151027

新型コロナワクチンを接種しました

先日1回目のワクチンを接種しました。私を含め当院スタッフは、ジャパン藤脳クリニックで施行していただきました。スタッフ全員、今のところ大きな副作用はありません。接種した部位に痛みがありましたが、数日で改善しました。
f:id:kumanomae-fc:20210503230623j:plain

名古屋市では高齢者への接種券が配布され、問い合わせが急増しています。ワクチンは5月に配送される予定ですが確定ではないため、まだ予約の受付ができません。保管用の専用冷蔵庫はすでに設置できているため、ワクチンが届き次第、接種が開始できる予定です。

集団接種の予約が取りづらい状態ですが、当院を含め接種可能なクリニックに対して、ワクチンが配給されます。焦らずにお待ちいただけたらと思います。

第4波襲来

大阪府や東京都ではCOVID-19新規患者数が増加し、第4波となっています。愛知県も4月21日新規患者数が、1月16日以来の300人超となる312人となりました。

愛知県では感染再拡大を受け、名古屋市20日から「まん延防止等重点措置」が始まりましたが、感染者300人台は今冬の緊急事態宣言時と同水準となっています。

変異株への感染者が原因と考えられ、今一度、不要不急の会食を控えることが重要です。

発熱など体調不良があれば、COVID-19に感染している可能性を考慮する必要があります。
当院では感染対策十分に行い、COVID-19に対する検査をしております。

●COVID-19抗原検査陽性例
f:id:kumanomae-fc:20210422011336j:plain

体調不良で検査を希望される方は、まずはお電話して頂ければ幸いです。

花粉症検査

今回はイムノキャップラピッド検査についてお話します。

イムノキャップラピッド検査はアレルギー反応を引き起こす原因(=アレルゲン)に反応する「IgE抗体」が、からだの中にあるかどうかを調べるアレルギー検査です。花粉症かどうかが20分で診断でき、その日から治療が可能となります。

小さな針で指先を刺し、血液を採取してその場で検査を行います。従来のアレルギー検査で行う採血に比べて小さな針なので痛みも少なく、お子様にもおすすめです。
f:id:kumanomae-fc:20210411215347p:plain

1回の採血でスギを始めとする8種類(スギ、ブタクサ、ヨモギ、カモガヤ、ネコ、イヌヌ、ゴキブリ、ヤケヒョウダニ)に関してアレルギーかどうかが分かります。

スギ花粉陽性の1例です。
f:id:kumanomae-fc:20210412073951j:plain


その日に診断し、適切な治療がすぐに始められます。また、スギやダニにアレルギーが判明した方は、舌下免疫療法を行うことも可能です。鼻水、鼻づまり、目の痒みでお困りの方は、当院にご相談ください。