くまのまえファミリークリニック 病院ブログ

胃カメラ・大腸カメラができるくまのまえファミリークリニックのブログです

帯状疱疹ワクチン

 先週に、帯状疱疹の患者様を診させて頂きました。当クリニックでは、頻繁にお目にかかる病気であり、 誰でも罹患する可能性のある病気です。

 

 典型的な帯状疱疹は、ぴりぴりした痛みと水ぶくれを伴う赤い発疹が、体の左右どちらかに帯状に出現します。症状が3~4週間ほど続き、強い痛みを伴うこともあります。

 多くは腕や胸、背中に皮疹が出ますが、顔や首に出ることもあります。

 小児の頃に、帯状疱疹ウイルスにより水痘(水ぼうそう)にかかり、治癒した後も体内にウイルスを持っています。そのため、ほとんどの人が帯状疱疹になる可能性があります。

 

発症率は、50歳代から急激に高くなり、80歳までに約3人に1人帯状疱疹になると言われています。

 

 体の免疫力が低下した時に発症し、加齢、疲労、ストレスなど誰にも日常的におこりえます。

 

 患者さんを苦しませるのは、帯状疱疹により神経痛が何年も残ってしまうことですが、これは経験したものしか、苦しみはわからないと思います。その姿をたくさん診てきた私としては、ぜひ帯状疱疹ワクチン接種をお勧めします。

 

 2016年5月より、厚生労働省より「50歳以上の方に対する帯状疱疹の予防」を目的としたワクチン接種が承認されております。接種による効果として、以下が挙げられます。

*発症率が5割以下になる。

*発症しても症状が軽くすむ

帯状疱疹後の神経痛の発症率が4割以下となる。

*接種後5年間の効果の持続。

 

 下記は先日診させていただいた足にできた帯状疱疹です(本人に了承を得てます)。

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また妊婦や免疫機能が低下する病気の方や免疫抑制剤を内服・注射している方などは接種できません。 

 

 接種をご希望またはご質問あれば、ぜひ当クリニックにご相談してください。

 また費用は7000円(税込み)となります。