くまのまえファミリークリニック 病院ブログ

胃カメラ・大腸カメラができるくまのまえファミリークリニックのブログです

夜泣き

 今回は赤ちゃんの夜泣きについてのお話です。

 夜泣きや赤ちゃんの疳が強くて困り、ママが相談に来られます。産後や育児による疲れもたまり、イライラしてしまうママは多いです(((+_+))。

 

 夜泣き(sleep related nighttime crying)は診断に使用する病名ではなく、明確な定義もありませんが、我が国の多くの乳幼児に起こる「これといった原因もなしに毎晩のように決まって泣き出す現象」を指す用語と言われています(子供の睡眠障害:谷池雅子著)。

 

 しかし、親御さんからみて原因がわからない夜泣きの多くは、医学的には、睡眠サイクルが不安定な時期(4ヶ月~1歳半)に、夜中を朝と感じ、目覚めてしまい、その環境がまったく違うことに戸惑いを感じることが原因と考えられています。これは、入眠時の泣きではなく、入眠後に覚醒して泣く行為を示し、主に概日リズムが主因の泣きを表しています。その他に、情緒制御システムが不安定な状態のときに、睡眠が浅く、直ぐめざめてしまい、睡眠サイクル不安定を助長していることが原因ではないかとも考えられます(小児科医が教える赤ちゃんが泣かずにぐっすり眠ってくれる方法:小山博史著)。

 

 対処法は日ごろの対応が重要です。原因により生活習慣・赤ちゃんとママ関わりなど、それぞれで異なっています。

 

 当院では、日ごろの対応と同時に抑肝散(ヨクカンサン)甘麦大棗湯(カンバクタイソウトウ)という漢方薬を処方することもあります。また、お母さんにも症状に沿って同じ漢方を同時に服用して頂いたり、加味逍遙散(カミショウヨウサン)当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)などの漢方を処方することもあります。

 

 赤ちゃんの夜泣きにお困りで、どうしたらよいかわからず、イライラを感じているようでれば、当クリニックに相談してください。きっと役立てると思います。