くまのまえファミリークリニック 病院ブログ

胃カメラ・大腸カメラができるくまのまえファミリークリニックのブログです

花粉症

花粉症の患者さんが、急増してます。今回は、花粉症についてお話しします。

花粉症とは、花粉が原因のアレルギー性鼻炎です。アレルギーはからだの免疫システムが関係して起こる症状で、ある特定の物質に対する防御反応が過敏に起こる体質の人に多くみられます。鼻の粘膜に入った異物を排除しようとする反応が過剰に起こり、おもに鼻水や鼻づまり、くしゃみといった鼻炎症状が続く状態をアレルギー性鼻炎と言います。

花粉症の原因で多いのがスギです。次いでイネ科、ブタクサの順となります。スギ花粉が飛散する時期は、かぜやインフルエンザが流行する時期と一部重なり、新型コロナウイルス感染症との鑑別も重要となります。

今年は昨年の猛暑でスギが育ち、花粉が多く飛散するそうです。今週も花粉による症状が強く現れることが予想されます。鼻風邪や鼻声でコロナウイルス感染症と間違われないように花粉症対策もとても大切です。
まだ手元に薬がない方はぜひ当院へ受診することをお勧めします。また、根本から花粉症の治療を希望されたい方は、舌下免疫療法がおすすめです。スギ花粉に対する舌下免疫療法は、6月以降に可能となります。
https://kumanomae-fc.hatenablog.jp/entry/2020/07/03/003059

麒麟はくるか?

新型コロナウイルス感染症が世界中に蔓延して1年が経ちました。2回目の緊急事態宣言発令により、幸いにも新規感染者数は減ってきています。待望のワクチン接種も始まりました。日本政府は、ファイザー社(米)とモデルナ社(米)のmRNAワクチン、アストラゼネカ社(英)のウイルスベクターアデノウイルス)ワクチンの3社とワクチンの供給契約を結んでいます。

気になるのがワクチンの有効性ですが、ファイザー社のワクチンは有効率95%と高い予防効果があるようです。(https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMe2034717 )
また、モデルナ社とアストラゼネカ社のワクチンはいずれも90%以上の有効率があるようです。ちなみに毎年接種するインフルエンザワクチンの有効率が、20%-60%と報告されており、コロナウイルスに対するワクチンの有効率はとても高く報告されています。
安全性は一般のワクチンと同等で、ほとんどが注射部位の痛みや発赤などの一過性の軽い局所反応であり、発熱、疲労、リンパ節腫脹などの副反応は稀のようです。

報道であったファイザー社のワクチンによるアナフィラキシーについてですが、189万人に接種され、21例(11.1例/100万回)がアナフィラキシーと診断されたようです。21例中15例(71%)がワクチン投与から15分以内にアナフィラキシー症状が現れています。稀ではありますがアナフィラキシーの可能性もあり、接種後に15-30分ぐらいは会場で経過観察が必要になりそうです。

集団免疫を獲得でき、以前のようにマスクが必要ない平穏な生活が早く戻るとよいですね。大河ドラマではないですが、麒麟が来てほしいです。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

当院では、睡眠時無呼吸症候群(以下SAS)の診療を積極的に行っています。

□いびきがうるさいと指摘される
□昼間にとても眠くなる
□仕事に集中できず、ぼーっとしてしまう
□運転中によく事故りそうになる、など。

このような症状が当てはまる方は、SASの可能性があります。

SASとは、寝ている時に息が止まることを繰り返し、寝不足の状態になることで、高血圧や心臓病になりやすくなったり、仕事に集中できない、車で事故をおこすなど、日常生活にも影響を与える可能性がある病気です。

SASは「寝ている状態」での異常のため、通常診察のみでは見つけることができません。
そのため、夜間睡眠時に検査する必要があります。
この検査は、睡眠前に検査装置を装着します。みぞおち付近に検査装置がついたバンドを巻き、指にセンサーを装着して、鼻にも器具を装着します。これにより、呼吸の状態やいびきの程度、睡眠中の体内酸素量といった情報を得ることができます。
検査中に寝返りを打ったり、起き上がることもできます。もちろんトイレにも自由に行けます。

当院では、入院せずに自宅でできる検査を導入していますので、仕事を休むことなく、自宅で検査を行うことができます。

SASについて相談したい方は、当院に受診してください。早めの治療が大切です。

当院におけるCOVID-19検査

緊急事態宣言が発令され、不自由な生活を強いられていますが、インフルエンザにおいては幸い流行することなく、受診された患者さんは0名です。

当院では、発熱患者さんの診察も積極的に行い、COVID-19鑑別のために検査も可能となっています。主に2種類の検査法で診断を行っております。まず、唾液によるPCR法(Polymerase Chain Reaction)です。これは、ご自身で唾液を容器に吐き出してもらう簡単な検査になります。精度は約85-90%と報告されています。次にTMA法(Transcription Mediated Amplification)です。これは、PCR法と同じ核酸増幅法です。鼻腔を綿棒でこすって検査します。精度は95%と報告されています。

基本的には翌日に検査結果をお伝えすることが可能です。更なる蔓延を防ぐためにも、速やかに検査を受けることが大切です。発熱や風邪症状でお困りの方は、当院に連絡していただければと思います。

糖尿病:SGLT2阻害薬

当院では、生活習慣病である糖尿病診療にも注力しています。今回は糖尿病治療薬であるSGLT2阻害薬についてお話させて頂きます。

SGLT2(エスジー・エル・ティー・ツー)阻害薬は、2014年から日本で使われるようになった新しい飲み薬です。余分な糖を尿と一緒に排泄することで血糖を下げ、体重も減少します。また、低血糖を起こしにくいのも特徴です。

SGLTはタンパク質の一種のことです。体内でグルコースブドウ糖)やナトリウムといった栄養分を細胞内に取り込む役割を担っています。
SGLTは多種類あり、体内のさまざまな場所に存在しています。SGLT2は、腎臓の近位尿細管という場所に限定的に存在しているのが特徴です。近位尿細管は血液中から必要なものを吸収して、不要なものを尿として排泄する働きをします。この過程において、SGLT1とSGLT2は、グルコースを栄養分として細胞内に取り込む働きをします。近位尿細管で再吸収されるグルコースのうち、90%はSGLT2、残りの10%はSGLT1の働きによるものです。よって、SGLT2の働きを阻害すると、グルコースの再吸収が減ります。その分、尿糖の排泄が増えるため高血糖が改善されるのです。

当院では最新の知見をいち早く取り入れ、糖尿病診療を行っております。健診などで糖尿病を疑われた方は当院へお越し下さい。看護師、管理栄養士も含めチーム医療でサポートさせていただきます。

2021年 新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。
皆様には、幸多き新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。

昨年は新型コロナウイルスの蔓延や豪雨災害など、私たち日本人にとって苦境の年でした。本年は延期になった東京五輪が予定されています。withコロナでの開催にはなりますが、日本人の底力で、世の中に明るいニュースを届けてほしいですね。

当院は引き続き、地域の方々に寄り添い、より良い地域医療をご提供できるよう診療を行っていきたいと思います。
皆様のご健康とご多幸をお祈りし、新年のご挨拶とさせて頂きます。

潰瘍性大腸炎の漢方治療

今回は当院における潰瘍性大腸炎の漢方治療についてお話します。

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜(最も内側の層)にびらんや潰瘍ができる大腸の炎症性疾患です。潰瘍性大腸炎については、下記URLから当院のブログを参照してください。
https://kumanomae-fc.hatenablog.jp/entry/2019/06/14/112835

完全に治すことが難しく、寛解(症状が落ち着いている状態)と再燃(悪くなった状態)を繰り返すことが多い病気です。安倍元総理大臣も長年この病と闘っています。

西洋医学では、治療としてステロイド剤を使うことも多く、その副作用に悩む方は少なくありません。
当院では東洋医学の視点から、漢方を併用します。柴苓湯(サイレイトウ)をはじめ、活動期には局所の炎症を抑えるために黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)を併用。その他に人参湯(ニンジントウ)や芎帰膠艾湯(キュウキキョウガイトウ)の併用と免疫異常の改善を期待して、十全大補湯(ジュウゼンタイホトウ)を使うことがあります。

当院では西洋医学だけでなく、東洋医学の視点からも治療を行い、副作用を軽減します。
潰瘍性大腸炎で定期通院が必要な方は、ぜひ当院へお越しください。