くまのまえファミリークリニック 病院ブログ

胃カメラ・大腸カメラができるくまのまえファミリークリニックのブログです

スペシャルオリンピックス2018愛知

 

 9/22(土)から3日間、 スペシャルオリンピックス夏季ナショナルゲームが愛知県で開催されました。

 スペシャルオリンピックス(Special Oympics:SO)とは、知的障害のある人たちに様々なスポーツトレーニングとその成果の発表の場である競技会を、年間を通じ提供している国際的なスポーツ組織です。スペシャルオリンピックス日本(Special Oympics Nippon:SON)の理事長を務めているのは、バルセロナオリンピックラソン銀メダリストの有森 裕子さんです。

 

 9/24(日) バスケット・体操競技inスカイホール豊田で救護班として参加しました。f:id:kumanomae-fc:20180926082930j:plain

 

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 幸い大きなけがをした選手はおらず、私の出番は少なく済みました(^^)

 

 会場では日頃のトレーニングの成果を発揮すべく、競技に真剣に取り組む選手たちの姿と響き渡る声援がとても印象的でした。f:id:kumanomae-fc:20180926083119j:plain

まだまだ大会の知名度は低いですが、2年後には冬季大会も開催されるそうです。東京オリンピックパラリンピックのように国民の注目を集め、支援の輪が広がればと思います。

 

禁煙外来

当クリニックでは禁煙外来も行っています。

保険診療で受診でき、みなさんの禁煙を全力でサポートしますp(^-^)q

喫煙による人体への影響として、認知度が高いのは肺癌だと思います。その他にも気管支が炎症することで咳や痰が出たり、肺気腫(COPD)や心筋梗塞など多くの弊害があります。

また、喫煙者に限らず周囲の方にも受動喫煙によるリスクが伴います。

 

では、禁煙による最大のメリットは何でしょうか?

『健康に良い』←こう答える方がほとんどでしょう。しかし、最も早く実感できるメリット、それはタバコ代に費やしていたお金を節約できることだと思いませんか?

H30年10月より、たばこ税率が20本あたり20円引き上げられるそうです。また、H32年10月とH33年10月にも20本あたり20円ずつ引き上げられ、最終的には60円の増税が決まっています。

大手製造会社が販売しているセ〇ンスターはH30年10月から460→500円へ値上げするようです。

1日1箱ペースでの年間タバコ代は…

500円×365日=182,500円!! 数字に表すと結構な額に驚きますね(*_*)

 

禁煙治療は12週間が基本で、計5回の診察となります。5回通院した方の禁煙成功率は49%と言われており、約半数の方が禁煙を継続可能であったと報告されています。

通院費用は3割負担の方で約20000円となっています。

500円/箱のタバコを1日1箱、12週間の喫煙を続けたとすると…

500円×84日=42000円 ←半額の費用で禁煙治療ができます!

 

このブログを見て、禁煙治療をしてみようかな?と思った方、まずは当クリニックにご相談ください。禁煙成功への第一歩はくまのまえファミリークリニック への受診です(*^ ^*)

 

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下記サイトも参照してください。

ファイザー すぐ禁煙.jp

 

 

 

 

風疹

 風疹の流行がニュースや新聞で取り上げられており、当院でも予防接種の問い合わせが増えています。

 国立感染症研究所は今年の風疹患者さんが496人に上ったと発表しています(9月12日現在)。ほとんどが関東地方での感染ですが、平成25年度以降で最多の人数となっており、愛知県でも注意が必要です。

 

風疹は感染している人の咳、くしゃみなど飛沫感染により人から人へ移ります。14~21日(平均16~18日)の潜伏期間を経て発症し、発熱・発疹・首や後頭部、耳の後ろのリンパ節の腫れを認めます。多くは数日で治癒し、ほとんどの人が生涯免疫を獲得します。

 

 しかしながら、感染による合併症のリスクもあり、特に妊娠初期の妊婦は注意が必要です。妊婦が風疹にかかると胎児も感染し、先天性風疹症候群と呼ばれる障害が起こることがあります。頻度が高い3 大症状は先天性心疾患、難聴、白内障があります。その他にも子宮内発育遅延や網膜症、糖尿病など多岐にわたります。

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 風しん予防啓発ポスター 国立感染症研究所 感染症疫学センター

 

 風疹は予防接種で感染を防ぐことが可能です。女性は妊娠前に2回、予防接種を受けることが推奨されます。また、妊婦に移さないためにも周囲の方(特に30~50代の男性)も予防接種を受けることが大切です。昭和54年4月2日以前に生まれた男性は予防接種の機会がなかったため、風疹の既往がない、予防接種歴が曖昧または受けたことがない場合は早めに予防接種を受けることをお勧めします。

ワクチンの予約などは、当クリニックにお気軽にご相談ください。

胃カメラ

 

 胃カメラ(胃内視鏡検査)は、ほとんどの方が「つらい」、「苦しい」と思っているのではないでしょうか?私もはじめて検査をうけたときはそう思ったひとりでした。

 

 口からの胃カメラ(経口胃カメラ)をやる場合には、①喉へ麻酔②マウスピースをくわえる③胃カメラをいれる、の手順です。私の場合には、②の時点から嘔吐反射により目に涙(😢)。さらに追い打ちをかけるようにカメラが侵入してきて、喉から食道に入るところで反射がMAXとなり、悶絶状態。また口もふさがれており、鼻から息をするしかないのですが、パニック時には鼻から息をすることは意外に難しく、カメラを引き抜いてしまうかの勢いで自分の手がカメラをつかんでしまったこともありました↓。

 

 人間には、「異物の侵入」から体を守ろうとする防御反応が備わっています。「嘔吐反射」も防衛の1つです。胃カメラは嘔吐反射が少ないほうが、医師、患者さん共に楽に検査することができます。最近では鼻から細いカメラを入れて行う「経鼻胃カメラ」が可能となりました。嘔吐反射が少なく口からも楽に呼吸ができるため、苦痛が少なくなります。私も検査を受けましたが、以前より劇的に楽に検査を受けることができました。

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 名古屋市胃がん検診ではH28年10月より胃カメラの検査も可能になっておりますので、ぜひ定期的な検査をお勧めします。

 

 万一、経鼻胃カメラでも嘔吐反射が出て、つらい思いをした方には、鎮静下(眠くなる薬を使って)での検査も行っておりますので、当クリニックにご相談ください。

肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌のワクチンが2種類あることをご存知ですか?

日本国内ではニューモバックス(PPSV23)、プレベナー(PCV13)の2種類の接種が可能です。その中でも、ニューモバックス(PPSV23)というワクチンのみに助成があります。

しかし、プレベナーの有効性を示す臨床試験の結果を踏まえて、米国では2種類のワクチンの接種を推奨しております。2種類を接種することにより、今までより強い肺炎予防効果が期待されております。(ちなみに日本におけるお子さんの定期予防接種はプレベナーです。)

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日本人に対する有効性を示す試験の結果は発表されていませんが、日本呼吸器学会・日本感染症学会も、2種類の連続接種についての考え方(接種スケジュール)を明示しております。

65歳以上に成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方

 

 

2017年1月25日にはNHK ガッテンで特集されました(笑)。

NHK ガッテン 知らないなんてもったいない!肺炎にならないぞSP

 

当クリニックもH30/9月より2種類の接種が可能となりましたので、接種をご希望の方はお気軽に電話または来院してください。

 

肺炎球菌に関しては下記も参照してください。

おとなの肺炎球菌感染症.jp 65歳からの予防接種

大腸カメラ

今回は当院看板検査の大腸カメラについてのお話をさせていただきます。

名古屋市の大腸がん検診は便潜血検査で行い、40歳以上を対象としています。これは、大腸がんのリスクが40歳からあがってくることを根拠としております。

一般に症状がなければ、便潜血検査で良いと思いますが、結果が陰性であってもポリープや癌が全くないというわけではないのです。逆も然りです。

進行がんがあってもその約30%は便潜血検査が陰性という報告もあります😢(偽陰性)。また、便潜血検査が陽性でも約30〜40%は、検査をしても大腸に病変を認めないという報告もあります(偽陽性)。

 よって便潜血検査は完全な検査と言うわけでなく、40歳を超えたら一度は大腸カメラを受けたほうが良いと考えます。

 

 検査を行うことにより、腸の中が正常なのか、異常があるのか評価することができ、全く異常がなければ、5年の節目ごとに検査を受けて頂くことが良いと思います。万一、ポリープを認めれば、その場で切除することが可能となります。また、ポリープを認めた方は、ポリープができやすい体質の可能性もあり、1-2年後に再検査し新たなポリープがないかをチェックすることをお勧めします。

 

下記は進行直腸がんの内視鏡画像です。

81歳男性の方で便潜血が-/+のため大腸カメラを施行したところ、直腸に進行がんを認めました。便潜血の1回目は陰性になっておりました。後日、総合病院で外科的手術行い、元気に過ごされております。

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大腸がんは、大腸ポリープからできるものだけでなく、いきなり大腸がんができることもあります。しかし、定期的な検査により大腸がんで命を落とすことは少なくなると思います。私の使命は大腸がんで命を落とす人をゼロに近づけることだと考えております。

 

検査が怖い、以前の検査で痛みが強くでたため、躊躇している方は、当クリニックにご相談してください。鎮静下での検査も実施しておりますので、検査中の怖さや痛みのない快適な検査を受けることが可能となっております。

BCG予防接種

 名古屋市では保健所にて3(4)カ月健診時に、BCG予防接種を実施してきましたが、10月1日より他の定期予防接種と同様に個別接種化となり、指定医療機関で接種することになりました。

(H31/9/30までは移行期間として、保健所または指定医療機関のどちらかで可能です。)

 

 H30/9/8(土)に、実施条件でもあるBCG研修会に参加しました。安全で衛生的な接種について再度確認することができました。

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 接種対象は1歳に至るまでの乳児で、生後5-8カ月が推奨されております。名古屋などの大都市圏は結核の中蔓延地域であり、できるだけ早期のBCG接種が必要です。

 

 3-5カ月のBCG接種の適齢期には、他の多くのワクチン接種も必要となりますので、スケジュールなど含め、ぜひ当クリニックで相談していただければと思います。当クリニックにおいても、10/1より実施予定です。

 

 後日、BCG予防接種の詳細については病院ブログにアップします。